第５回小農学会オンライン定期セミナー、開催！

明治大学客員教授。秋田県生まれ。東京大学大学院地域文化研究科修了。
学生時代から30年以上、農村を歩き、食・農専門記者として記事を執筆。
この他、全国町村会「地域農政未来塾」主任講師、（社）農山漁村文化協会理事、 NPO法人中山間地域フォーラム理事、NPO法人コミュニティスクールまちデザイン理事、 農水省の検討会などの委員を歴任（中山間直接支払、優良経営体、女性活躍など）。

今回のセミナーは、農山漁村文化協会から『農的暮らしをはじめる本』を出版した農業ジャーナリスト・榊田みどりさんに、＜「市民皆農」への道筋を探る～「農」や「地域」との「かかわりの階段」を用意する～＞というタイトルで講演していただきました。
著書で取り上げた神奈川県秦野市の「ＪＡはだの」では、「小さな農の担い手」をたくさん育てる戦略を15年前から実践。初歩的な農業体験から、栽培技術を農家に学べる体験農園、ＪＡ直売所に出荷できる100㎡の市民農園、新規就農のための市民農業塾など、意欲のある市民が徐々に「農」とのかかわりを深めていける仕組みを構築しており、市民農業塾の卒業生のうち70人以上が市内で就農し、「地域の担い手」としても活躍している、という実例を紹介してくれました。
講演終了後、参加者が４～５人ずつのグループに分かれ、自己紹介とともに講演への感想を述べ合い、その後、全員会議に戻って講師への質疑応答や意見交換などを行いました。